立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科 立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科

睡眠障害内科

さまざまな原因によって起きる睡眠障害

睡眠障害内科 睡眠障害内科

睡眠障害は、ひとつの病気の名前ではありません。国際的な診断基準である「睡眠障害国際分類(ICSD-3)」では、不眠症、睡眠関連呼吸障害、中枢性過眠症、概日リズム睡眠・覚醒障害、睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害などのグループに分けられ、全体では60を超える病名が含まれます。ここでは、当院で特にご相談の多い5つの原因をご説明します。

① 女性ホルモンの変動によるもの(月経前・更年期)

睡眠の不調は、女性のほうが訴えが多いことが知られています。その背景のひとつが、女性ホルモンの周期的な変動です。

月経前(黄体期)
排卵後に増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)には、眠気を強める作用があります。同時に基礎体温が高くなるため、本来なら夜にかけてしっかり下がるはずの深部体温のメリハリが小さくなります。人は深部体温が下がるときに眠りに入りやすくなるため、この落差が小さくなると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。「月経前だけ日中に強い眠気が出る」「月経前になると夜中に目が覚める」という方は、この影響を受けている可能性があります。月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)の症状として睡眠の問題が前面に出ることもあります。

更年期 
日本人女性の閉経は平均して50歳前後で、その前後およそ10年間が更年期にあたります。この時期はエストロゲンが不安定に大きく揺れ動き、のぼせ(ホットフラッシュ)、発汗、動悸といった症状が、夜間に中途覚醒の引き金となります。「暑くて目が覚める」「汗で寝間着が濡れて起きてしまう」といった訴えが典型的です。加えて、この年代は仕事や介護の負担が重なりやすく、心理的な要因も絡み合います。

閉経後に増える無呼吸
見落とされやすいのが、閉経後に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の頻度が上がるという事実です。エストロゲンやプロゲステロンには、上気道を開いておく筋肉のはたらきを保つ作用があると考えられており、閉経によってその後押しが弱まります。「若い頃はいびきをかかなかったのに、50代になってから家族に指摘されるようになった」という方は、一度検査をご検討ください。更年期症状として片づけられ、無呼吸が見逃されているケースは少なくありません。

更年期と紛らわしい症状
更年期症状とよく似た症状を示す病気に、甲状腺機能の異常や、貧血があります。いずれも血液検査で確認できますので、当院ではまずこの切り分けを行います。

② こころの病気によるもの(うつ病・不安症など)

うつ病では、9割近い方が何らかの睡眠の問題を訴えるとされます。特徴的なのは、朝早く目が覚めてしまい、そのまま眠れない「早朝覚醒」と、時間としては眠っているのに休まった感じがしない「熟眠感の欠如」です。気分の落ち込み、興味や喜びの減退、食欲の変化、集中力の低下などを伴っていれば、うつ病を念頭に置いた対応が必要になります。
ここで重要なのは、不眠とうつ病の関係が一方通行ではないということです。不眠はうつ病の「結果」であると同時に、うつ病を発症する「危険因子」でもあります。複数の追跡研究をまとめた解析では、不眠のある人はない人と比べて、その後にうつ病を発症するリスクがおよそ2倍になると報告されています。つまり、不眠を早めに手当てすることには、うつ病の予防という意味合いもあるわけです。
このほか、不安症では「眠らなければ」という焦りそのものが覚醒を強めて寝つきを悪くします。PTSDでは悪夢による中途覚醒が問題になります。双極性障害の躁状態では、そもそも睡眠を必要とする感覚自体が減るため、「眠れない」ではなく「眠らなくても平気」という訴え方になるのが特徴で、鑑別上とても大切なポイントです。発達特性(ADHDなど)に伴って、子どもの頃から一貫して寝つきが悪いという方もいらっしゃいます。
また、うつ病や不眠の治療を長らく受けてきたが症状が改善せず、当院で睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と診断され、治療で症状の改善した方が少なからずいらっしゃいます。無呼吸検査を受けたことがない方は、是非相談されてはいかがでしょうか?

③ 生まれつきの骨格や体型の変化によるもの(閉塞性睡眠時無呼吸)

眠っている間、のどの奥の空気の通り道(上気道)が狭くなったり塞がったりして、呼吸が止まる・浅くなるのがOSAです。原因は「太っているから」だけではありません。肥満のある方はリスクが高いことは事実ですが、日本人のOSA患者の40〜50%には肥満がありません。

  • 骨格の要因
    下あごが小さい、下あごが後ろに下がっている、顔の奥行きが短い。こうした骨格では、舌が収まるスペースがもともと狭く、あお向けで寝たときに舌の付け根がのどをふさぎやすくなります。歯並びの乱れや、抜歯を伴う矯正の既往が関係することもあります。
  • 体型の変化
    体重が増えると、首まわりや舌の付け根、のどの周囲に脂肪がつき、気道が内側から狭くなります。同じ人でも、体重の増減で無呼吸の重症度は大きく変わります。
  • 鼻・のどの要因
    鼻中隔弯曲やアレルギー性鼻炎による鼻づまり、扁桃肥大。お子さんの場合は、扁桃・アデノイドの肥大が最大の原因になることがあります。
  • 加齢
    年齢とともに気道を支える筋肉の緊張が落ちるため、同じ骨格・同じ体重でも無呼吸は起こりやすくなります。

この項目については、睡眠時無呼吸症候群についてで詳しくご説明します。

④ 生活習慣によるもの(カフェイン・アルコールなど)

カフェイン
カフェインは、眠気をもたらす物質アデノシンのはたらきを邪魔することで覚醒を保ちます。体内から半分に減るまでの時間(半減期)は成人でおおむね4〜6時間ですが、これには大きな個人差があります。分解にかかわる酵素のはたらきには生まれつきの違いがあり、また喫煙、妊娠、経口避妊薬、肝機能などでも変わります。「夕方に飲んでも平気」という人と、「昼過ぎの1杯で眠れなくなる」という人が同じ職場にいるのは、そのためです。
目安として、コーヒー1杯(約150mL)に含まれるカフェインはおよそ90mg、玉露は同量でそれより多く、エナジードリンクは製品によって幅があります。就寝の6時間前にとったカフェインでも睡眠が乱れたという報告があり、寝つきが悪い方は、午後以降のカフェインをいったんやめてみることをおすすめします。

アルコール
「寝酒」は最も誤解されやすい習慣です。アルコールは確かに寝つきを速めますが、代謝の過程で生じるアセトアルデヒドが交感神経を刺激するため、睡眠の後半が浅く途切れがちになります。利尿作用で夜中にトイレに起きやすくもなります。さらに問題なのは、アルコールが上気道の筋肉をゆるめるため、いびきや無呼吸を確実に悪化させることです。無呼吸のある方にとって、寝酒は最も避けたい習慣のひとつです。

そのほかの生活要因
喫煙(ニコチンにも覚醒作用があり、夜間に離脱症状が出て目が覚めることがあります)、就寝直前の強い運動、夜遅い食事、就寝前のスマートフォンやパソコンの強い光、そして休日の「寝だめ」。休日に平日より2時間以上遅くまで寝る習慣は、体内時計を後ろにずらし、月曜の朝をさらにつらくします。

⑤ 体内時計がもともとずれやすい体質

私たちの体には、およそ1日の周期で眠気と覚醒を切り替える体内時計が備わっています。この時計の周期は、ぴったり24時間ではありません。日本人でも欧米人でも、平均すると24時間10分前後、つまり24時間よりわずかに長いことがわかっています。そして、その長さには個人差があり、24時間より短い人から、24時間30分以上とかなり長い人までいます。
この毎日のずれを24時間にリセットしてくれるのが、朝の光です。ところが、体内時計の周期がもともと長い体質の方は、リセットが追いつかず、眠る時間帯がじりじりと後ろにずれていきます。ここに夜更かしや朝の遮光が加わると、ずれは固定してしまいます。

睡眠・覚醒相後退障害
典型的には、午前3〜5時以降でないと寝つけず、午前9〜11時以降にならないと起きられない状態です。眠る時間帯さえ自由にできれば睡眠そのものは正常なので、「夜型」で済まされがちですが、学校や仕事の時間に合わせられないため、遅刻・欠勤が続き、「怠けている」「意志が弱い」と誤解されて自信を失ってしまう方が少なくありません。思春期から若年成人に多くみられます。

睡眠・覚醒相前進障害
夕方から眠くなり、早朝に目が覚めてしまうタイプ。高齢者に多くみられます。

非24時間睡眠・覚醒リズム障害
眠る時間帯が毎日少しずつ後ろにずれ続け、数週間かけて昼夜が一巡します。視覚障害のある方に多いことが知られています。

不規則睡眠・覚醒リズム障害
まとまった睡眠がとれず、24時間の中で細切れに眠る状態です。

交代勤務障害・時差障害
夜勤や海外渡航によって、体内時計と生活時間がずれることで起こります。体質というより環境による類型です。

これらは「気合いで早く寝る」だけでは解決しません。治療では、起床直後に強い光を浴びる高照度光療法、体内時計にはたらきかけるメラトニン受容体作動薬、夜間の光環境の調整、そして生活スケジュールそのものの見直しを組み合わせます。時間はかかりますが、方向性が正しければ着実に改善していく領域です。

診療カレンダー
CALENDAR

診療科ごとに診療医師のスケジュールをまとめました。
カレンダー右上のボタンからカレンダーの表示を「月・週・日」で切り替えられます。

ご予約こちら

スムーズな診察のために、
事前予約にご協力ください。

WEB予約

診療時間

mon tue wed thu fri sat
10:00~13:00
10:00~16:00
15:00~20:00

[休診日] 日曜・祝日

Web予約の仕方
ONLINE BOOKING

日時を選ぶ

STEP 01
日時を選ぶ

予約カレンダーに予約可能な時間が表示されています。予約したい日時を選んでください。

予約者情報を入力

STEP 02
予約者情報を入力

名前や性別などの個人情報は受診されるご本人の情報を入力してください。(カルテに反映されます。)
連絡先は保護者の方の情報で構いません。

メールが届く

STEP 03
メールが届く

予約が完了すると、「予約完了メール」が届きます。問診票のURLが記載されていますので、必ず受診を確認し、受診まで削除せずに保管してください。

Web問診

STEP 04
Web問診

受診前日の18時になりましたら、メールに記載されたURLをクリックして問診票にご記入ください。
オンライン診療の方は、診療予定時間の30分前にメールかSMSにて連絡いたします。

受診当日

STEP 05
受診当日

[診療の方]
予約時間にあわせてご来院ください。

[オンライン診療]
予約時間に専用URLをクリックして受診してください。

Web問診票は「前日18:00以降の回答」にご協力をお願いいたします。

風邪など急性疾患では体調の変化がありますので、受診直前の入力をお願いしています。お手数おかけいたしますが、正しい診断をするためにご協力をお願いいたします。

メールが届かない場合は「ゴミ箱」「迷惑メール」にないかご確認ください。

万が一ゴミ箱や迷惑メールにも見つからない場合は、入力いただいたメールアドレスが間違っている可能性があります。お手数ですが病院へ直接お電話ください。(TEL:050-3641-0086

アクセス
ACCESS

〒190-8507
東京都立川市曙町2丁目39−3 立川髙島屋S.C. 10階

Google MAP

JR「立川駅」北口より
徒歩3

  • 駐車場
    あり
  • 駐輪場
    あり
髙島屋内の移動は
「クリニック直通エレベーター」が便利です