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MR（麻しん・風しん混合）
トラベルクリニック
概要
病原体
麻しんウイルス・風しんウイルス。ともに飛沫・空気感染力が非常に強い（麻しん）。
感染経路
飛沫・空気・接触。麻しんは空気中で長時間感染性を保ちます。
日本国内の発生状況
近年は輸入例からの小規模流行が散発（成人男性の風しん抗体ギャップが課題） 。
海外ハイリスク地域
世界各地で麻しんの流行が周期的に発生。渡航前の2回接種確認が最重要。
ハイリスク行動と良好様式
未接種・1回のみ、混雑環境での長時間滞在。
2回接種で高い防御。
症状と治療
麻しん：高熱・発疹・咳・結膜炎、肺炎・脳炎の合併も。
風しん：発疹・リンパ節腫脹。妊娠初期の風しんは先天性風しん症候群の原因。特異的治療はなく支持療法。
予後
麻しんは重症化リスクあり。風しんは妊娠に重大影響。
ワクチン
MMR/MRを2回で、麻しん97%・風しん約97%の有効性。成人も未接種・1回のみなら不足分を補完。長期免疫が得られ、通常ブースター不要。
受診・接種スケジュールのご相談
- 渡航予定・滞在地域・活動内容（農村滞在、動物接触、医療行為の予定など）で必要ワクチンが変わります。
- 既往歴・接種歴の確認と、出発までの日数に応じた計画が重要です（例：A型肝炎は2回目を6か月後、JEは最終接種を出発1週間以上前に）。
- 慢性疾患、妊娠、免疫不全、服薬中の方は個別評価が必要です。
