立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科 立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科

女性内科

生理痛

女性内科 女性内科

概要

生理のたびにお腹や腰が強く痛むことを「月経困難症」といいます。日本の10〜20代女性ではとても多く、7〜8割が痛みを経験し、そのうち約1割は学校や仕事を休むほどの強い痛みに悩まされています。
痛みは下腹部だけでなく、腰や太ももに広がることもあります。吐き気、下痢、頭痛、めまい、気分の落ち込みを伴う方も少なくありません。
原因には、子宮の収縮が強くなる「機能性月経困難症」と、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が背景にある「器質性月経困難症」があります。

診断

診断は、問診で症状や生活への影響を確認し、必要に応じて婦人科診察や超音波検査で子宮・卵巣の状態をチェックします。貧血やホルモンの値を調べるために血液検査を行うこともあります。

治療

鎮痛薬(NSAIDs)

軽度の痛みには市販の鎮痛薬(イブプロフェン、アセトアミノフェンなど)が有効です。子宮を収縮させる物質の働きを抑え、痛みを和らげます。

低用量ピル

低用量ピルは「避妊薬」として知られていますが、生理痛や過多月経の改善にも非常に有効です。女性ホルモン(エストロゲンとプロゲスチン)を少量含み、排卵を抑えたり子宮内膜を薄くしたりすることで、痛みや出血量を減らします。低用量ピルは、初経(初めての生理)から数年経過し、月経周期が安定していれば10代からでも服用可能です。実際、日本産科婦人科学会やWHOも「年齢による使用制限は基本的にない」としています。

  • 10代後半から20代で、強い生理痛や過多月経に悩む方
  • 貧血を繰り返す方
こうしたケースでは医師の判断のもとで処方されます。

メリット
  • 生理痛を軽くする
  • 出血量を減らして貧血を改善する
  • 生理周期を安定させる
  • 子宮内膜症の予防や進行抑制につながる
  • ニキビや肌荒れの改善が期待できる
  • がん予防効果: 卵巣がんリスクを30〜50%減少、大腸がんリスクも低下する報告あり
一方で、乳がんや子宮頸がんについては長期服用でわずかにリスクが上昇する可能性があるため、定期的な検診が推奨されます。

副作用と注意点
  • 吐き気・胸の張り・不正出血は飲み始めに起こることがあります(多くは数か月で軽快)。改善しない場合は服用するピルの種類を変えることで、ほとんどの方が落ち着きます。
  • 血栓症(血の塊で血管が詰まる病気) のリスクが上がります。特に35歳以上の喫煙者や肥満のある方は注意が必要です。
  • まれに脳梗塞や心筋梗塞を起こすことがあるため、服用中は定期的な診察と血圧チェックが欠かせません。

漢方治療

漢方薬は体質に合わせて処方され、冷え・のぼせ・イライラ・精神的ストレスなどを伴う生理痛に対応できます。
  • • 当帰芍薬散:冷えや貧血傾向のある人に
  • 桂枝茯苓丸:血の巡りが悪く、のぼせや肩こりを伴う人に
  • 芍薬甘草湯:急な下腹部のけいれん痛に即効性
  • 加味逍遥散:イライラや不眠を伴う人に
  • 温経湯:冷えが強く、生理不順を伴う人に

予後

多くの方は治療によって痛みが軽くなり、学校や仕事を休むほどのつらさから解放されます。低用量ピルは服用をやめれば排卵が起きて月経が来るようになりますので、妊娠は可能で、長期使用による不妊リスクはありません。むしろ、子宮内膜症を予防してくれることで妊娠しやすい状態を維持してくれるとも考えられます。漢方は長期的に続けることで冷えや体調不良の改善につながります。

受診の目安

  • 鎮痛薬を飲んでも強い痛みが続く
  • 出血量が多く、めまいや立ちくらみがある
  • 痛みが年々強くなっている
  • 生理痛に加えて、不妊や月経不順がある
  • 生理のたびに寝込んでしまう

まとめ

生理痛は「我慢するもの」ではありません。鎮痛薬、低用量ピル、漢方など治療の選択肢は多くあります。低用量ピルは身長の伸びが止まったら、10代前半からでも安全に使用でき、痛みの改善だけでなく卵巣がんや大腸がんの予防にもつながる可能性があります。ただし血栓症などのリスクもあるため、必ず医師と相談しながら服用することが大切です。
つらい生理痛にお悩みの方は、どうぞ一度ご相談ください。

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