立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科 立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科

女性内科

更年期症状

女性内科 女性内科

概要

女性は平均して50歳前後で閉経を迎えます。その前後10年間を「更年期」と呼びます。この時期には卵巣の働きが弱まり、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。その変化によって体や心にさまざまな不調が現れることを「更年期症状」といいます。
日本では40〜60代の女性の約半数が何らかの更年期症状を経験しており、そのうち10〜15%は生活に大きな支障が出るほど強い症状に悩まされていると報告されています。

症状

代表的な症状には以下のようなものがあります。
  • 血管運動症状(ホットフラッシュ):顔のほてり、のぼせ、発汗
  • 睡眠障害:寝つきが悪い、途中で目が覚める
  • 精神症状:気分の落ち込み、イライラ、不安感、集中力の低下
  • 身体症状:動悸、めまい、肩こり、関節痛、疲れやすさ
  • 泌尿器・性器症状:膀胱炎を繰り返す、性交痛、膣の乾燥感
また、更年期を境に骨粗しょう症や動脈硬化による心筋梗塞・脳卒中のリスクが上昇します。

診断

診断は主に問診によって行います。症状が月経の変化や閉経時期と重なっているかを確認し、必要に応じて血液検査でホルモン値(エストラジオール、FSHなど)を測定します。
同じ年代では甲状腺疾患やうつ病も増えてくるため、必要に応じて血液検査をし、必要であれば心療内科的な診察もおこないます。

治療

ホルモン補充療法(HRT)

不足しているエストロゲンやプロゲスチンを薬で補う治療です。飲み薬、貼り薬、塗り薬などの形があります。
  • 効果:ホットフラッシュ、不眠、気分の不調に高い効果。骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
  • 注意点:乳がん(海外での研究報告はありますが、日本ではホルモン補充療法が乳がんを増加させたという報告はありません)や血栓症のリスクがわずかに上がる可能性があるため、家族歴や既往歴を確認し、定期的に検診を受けることが大切です。

漢方薬

体質に合わせて処方されるため、副作用が少なく長期的に続けやすい治療です。以下の三剤が代表的ですが、症状に合わせて様々な漢方薬を選択したり、併用します。
  • 加味逍遥散:イライラ、不眠、不安を伴う場合に
  • 当帰芍薬散:冷えや疲れやすさを伴う場合に
  • 桂枝茯苓丸:のぼせや頭痛を伴う場合に

生活習慣の改善

食事
更年期以降は筋肉量が減りやすく、骨や血管の健康も損なわれやすいため、炭水化物を減らし、タンパク質をしっかり摂ることが重要です。
  • タンパク質の目安量は 1日60g前後(体重1kgあたり1gが目安)
  • 大豆や魚、鶏肉、卵、乳製品などをバランスよく組み合わせることが推奨されます
1日60gのタンパク質をとるための食事例(日本人女性向け)
  • 朝:納豆1パック+卵1個+ご飯少なめ+味噌汁(豆腐入り) → 約20g
  • 昼:サバの塩焼き(切り身1切れ)+小鉢に冷奴+野菜サラダ → 約20g
  • 夜:鶏胸肉のソテー100g+ブロッコリー+ヨーグルト → 約20g
こうした組み合わせで、炭水化物を控えながら必要なタンパク質を確保できます。

運動
運動は更年期の心身の健康に極めて重要です。
  • 有酸素運動(ウォーキングや水泳など)は心筋梗塞・脳卒中のリスクを30%以上減らすことが報告されています。
  • 筋トレ(レジスタンス運動)は骨密度を維持し、骨粗しょう症予防に有効です。
  • 週に150分程度の中等度運動は、認知症リスクを20〜30%減らすことが示されています。
  • また、乳がん・大腸がんの再発予防やリスク低下効果も確認されています。

予後

更年期症状は通常、数年から10年程度で自然に落ち着いていきます。しかし、骨粗しょう症や心血管疾患といった「閉経後の長期的な健康リスク」は残ります。そのため、食事と運動の改善を含めた健康管理が将来の生活の質を大きく左右します。

受診の目安

  • のぼせや発汗が強く、日常生活に支障がある
  • 不眠や気分の落ち込みが続く
  • 動悸や息切れが強く、不安を感じる
  • 尿漏れや膀胱炎を繰り返す
  • 将来の骨粗しょう症や動脈硬化が心配

まとめ

更年期症状は「仕方ない」と諦める必要はありません。ホルモン補充療法や漢方による治療に加え、炭水化物を控え、十分なタンパク質を摂る食事、週に150分の運動によって、症状の改善だけでなく、認知症・心臓病・がんの予防にもつながります。
つらい症状を我慢せず、ぜひご相談ください。

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