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白血病
血液内科
概要
白血病は、骨髄で異常な白血球が増えて正常な血液がつくれなくなる「血液のがん」です。
- 急性白血病：日〜週の単位で急激に進行（AML, ALL）
- 慢性白血病：年の単位でゆっくり進行（CML, CLL）
症状
- 強いだるさ（貧血）
- 発熱や感染を繰り返す（免疫力低下）
- あざや鼻血（血小板減少）
- リンパ節や脾臓が腫れる
検査
血液検査で異常な白血球が見つかったら、骨髄検査（腰のあたりの骨に針をさして、骨髄を吸引して骨髄の細胞の異常の有無を検査します）で診断を確定します。いまは遺伝子検査でタイプを調べることが標準的に行われています。白血病のタイプによって治療法が大きく異なるからです。
治療
当院での検査などで白血病が疑われた時点で、近隣の血液内科病棟のある病院に紹介して、直ちに治療を開始します。
- 急性型：抗がん剤、分子標的薬、造血幹細胞移植など。
- 慢性型：飲み薬（分子標的薬）で長期にコントロール可能。
- 支持療法：感染予防や輸血で体を支える治療も重要です。
予後
治療の進歩で、薬を服用するだけでコントロールされる白血病が増えています。また、若い方では、骨髄移植などの造血幹細胞移植によって長期生存できる患者さんが増えています。ドナーが見つからないことが問題でしたが、いまではハプロ一致移植といい、親や子どもがドナーになることができるようになりました。また臍帯血も移植に用いられています。
一方、今でも高齢者の急性白血病は治癒させることが難しいです。
一方、今でも高齢者の急性白血病は治癒させることが難しいです。
予防
確実な予防法はありませんが、健康診断や血液検査で早期に異常を見つけることが大切です。治療中は感染予防（手洗い・マスク・口腔ケア）が生活の質を守ります。
