立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科 立川パークスクリニック内科・小児科・皮膚科

女性内科

のぼせ・ほてり

女性内科 女性内科

概要

更年期の女性に最も多い症状のひとつが、顔や上半身が急に熱くなり、大量の汗をかく「ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)」です。日本人女性の約4〜5割が経験し、その中には日常生活や仕事に支障をきたすほど強い症状に悩まされる方もいます。
原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって自律神経のバランスが崩れ、体温調節が過敏になるためです。少しの温度変化や緊張でも、突然ののぼせや発汗が起こります。

症状

  • 顔や上半身が急に熱くなる
  • 大量の発汗(特に夜間の寝汗)
  • 発作的に寒気がくることもある
  • 動悸や不安感を伴う場合がある
繰り返すことで不眠や集中力低下、疲労感など二次的な不調にもつながります。

多汗症との違い

汗が多い症状は「更年期のホットフラッシュ」と「多汗症」とで混同されることがありますが、次のような違いがあります。
<更年期のホットフラッシュ>
  • 顔や首、胸の上部に集中
  • 急に熱さがこみ上げて発汗し、数分で収まる
  • のぼせ・ほてりを伴う
  • 更年期前後に出やすい
<多汗症>
  • 手のひら、足の裏、脇、頭部など局所的に出やすい
  • 気温や緊張とは関係なく慢性的に出る
  • のぼせ感は伴わない
  • 思春期から若年期に発症することが多い
「のぼせ感があるか」「発作的に起こるか」で区別できます。

診断

問診で特徴的な症状が確認されれば診断は可能です。ただし、多汗や動悸は甲状腺の病気や不整脈の可能性があるため、血液検査や心電図で鑑別することがあります。

治療

ホルモン補充療法(HRT)

不足する女性ホルモンを補う方法で、ホットフラッシュに最も効果がありま

漢方薬

  • 加味逍遥散:イライラや不安を伴う場合
  • 桂枝茯苓丸:のぼせや頭痛を伴う場合
  • 当帰芍薬散:冷えを伴う場合

生活習慣改善

食事:炭水化物を控え、タンパク質を1日60g前後(卵・魚・大豆・肉・乳製品など)摂取
運動:週150分の有酸素運動で自律神経の安定、心血管病・認知症・がん予防にも効果
大豆イソフラボン:エストロゲン様作用で軽度のホットフラッシュ改善が期待される
マインドフルネスによる対策:更年期のホットフラッシュは、ストレスや不安が誘因になることも多く、マインドフルネス(心を「今ここ」に集中させる方法)が症状緩和に役立つと報告されています。
<具体的な方法>
●呼吸法
  • 静かな場所で姿勢を正し、ゆっくり息を吸い、ゆっくり吐き出す
  • 呼吸のリズムに意識を集中し、他の雑念は「ただ流す」ように意識する
  • 1回5分から始め、慣れれば10〜15分
●ボディスキャン
  • 仰向けに横になり、つま先から頭まで体の各部位に順番に意識を向ける
  • 「今ここ」にある体の感覚を観察する(冷たい、暖かい、重い、軽いなど)
●マインドフル・ウォーキング
  • 散歩中に歩く動作や足の感触、周囲の音や風に意識を集中する
  • 「歩いている」という事実そのものに気づくことが目的
これらは自律神経の安定、ストレスの軽減につながり、ホットフラッシュの頻度や不快感を和らげる効果が期待されています 3。

予後

ホットフラッシュは平均で4〜5年続きますが、治療や生活習慣の改善で多くの方は軽快します。マインドフルネスのようなセルフケアを組み合わせることで、症状のコントロールがしやすくなります。

受診の目安

  • のぼせや発汗が頻繁に起こり、日常生活に支障をきたす
  • 夜間の寝汗で眠れない
  • 動悸や不安を伴い、生活に影響している
  • 「多汗症かもしれない」と区別がつかない

まとめ

のぼせ・ほてりは更年期の代表的な症状ですが、多汗症など他の病気と区別することが大切です。ホルモン補充療法や漢方に加えて、食事・運動・マインドフルネスといった生活改善を取り入れることで、症状を和らげることが可能です。

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