概要

病原体
ジフテリア菌・百日咳菌・破傷風菌毒素。

感染経路
ジフテリア・百日咳は飛沫感染、破傷風は創傷感染。

日本国内の発生状況
乳幼児期の定期接種で低水準ですが、百日咳は世界的に再興傾向（日本でも2024年以降の増加が報告）。

海外ハイリスク地域
ワクチンカバレッジの低い国・地域。

ハイリスク行動と良好様式
未接種・接種不完全、乳児との濃厚接触。成人は一度Tdap、その後10年ごとにTd/Tdapでテタヌス・ジフテリア免疫を維持（百日咳免疫は数年で減衰）。

症状と治療

ジフテリアは咽頭膜形成・毒素による心筋障害、百日咳は遷延性咳嗽、破傷風は筋けいれん。いずれもワクチンでの予防が最重要。

予後

重症化・死亡の可能性あり（特に乳児・高齢者）。

ワクチン

小児期に定期接種。成人は一度Tdapを受け、以後10年ごとにTd/Tdap。

受診・接種スケジュールのご相談

• 渡航予定・滞在地域・活動内容（農村滞在、動物接触、医療行為の予定など）で必要ワクチンが変わります。
• 既往歴・接種歴の確認と、出発までの日数に応じた計画が重要です（例：A型肝炎は2回目を6か月後、JEは最終接種を出発1週間以上前に）。
• 慢性疾患、妊娠、免疫不全、服薬中の方は個別評価が必要です。